相模原市淵野辺駅徒歩3分、糖尿病予防と治療・甲状腺疾患のご相談、もとみや内科クリニック

糖尿病Q&A

糖尿病とはどんな病気ですか?
様々な原因で、膵臓から分泌されるインスリンと言う血糖を調節するホルモンの働きに異常をきたし持続的に高血糖状態になり、放置すると、多彩な合併症という余病を併発する病気です。日本には、現在、医療機関で実際に治療している患者さんは約690万人で、放置している患者さんも含めると約2,210万人に上ると推定されています。
では、診断はどのようにして行うのですか?
一般的には血液検査を行い、空腹時血糖値が126mg/dl以上かつヘモグロビンA1cが6.5%以上か、食事をするしないに関わらず血糖値が200mg/dl以上であれば、理由のいかんに関わらず、症状のあるなしに関わらず、糖尿病の診断です。
また、ヘモグロビンA1cが5.8%以上6.5%未満の方は「糖尿病の可能性を否定できない人」であり専門医による精密検査が必要です。
放置すると合併症がおきると聞きますがそれはどのようなものですか?
糖尿病特有の合併症として、1.足の壊疽の原因となる糖尿病性末梢神経障害、2.日本の失明の原因の第2位である糖尿病性網膜症、3.新しく人工透析治療を受ける原因の第1位である糖尿病性腎症があります。 また、動脈硬化性の病気である心筋梗塞や脳梗塞を併発するようになります。
では、治療はどのようにすればよいのですか?
1.食事治療、2.運動治療、3.薬物治療を行い、4.定期受診で軌道修正を行うことが治療の4本柱です。色々なタイプの糖尿病がありますので、それに合わせたオーダーメイド治療を、専門の医師、看護師、栄養士の指導のもとに正しい方法で行う事が重要です。
肥満はどうして危険なのですか?
肥満とは、“体内の脂肪が普通の人より過剰に蓄積された状態”と定義され、放置すると、糖尿病、高脂血症、高血圧を合併するメタボリックシンドロームと言う状態になります。お腹周りが男性で85cm、女性で90cm以上の人は要注意です。放置すると、心筋梗塞や脳梗塞等の病気になる確率が高くなります。 だから、肥満は危険なのです
甲状腺の病気とはどのようなものですか?
甲状腺とは、のど仏の下にある臓器で普通は触れることも見ることもできませんが、病気になると、そこから分泌される甲状腺ホルモンの分泌に異常がおき腫れてきます。血液中の甲状腺ホルモンの分泌の多い、少ないによって病気の種類と治療方法が異なります。動悸、手足のふるえ、体重減少等の症状で始まるバセドウ氏病は血液中の甲状腺ホルモンが出過ぎる病気で、それを抑える薬を使います。下肢のむくみや元気がでないなどの症状で始まる橋本病は血液中の甲状腺ホルモンが少なすぎるためにおこる病気で、それを補充する薬を使います。